2009/12/6 日曜日

橋下知事と神戸市の言い分はどっちが正しい

Filed under: 未分類 — 中野雅至 @ 3:46 PM

 普天間飛行場の移設問題や航空行政問題、関西三空港の問題を巡って、橋下知事が以下のような発言をしたところ、神戸市から苦情が来たという。それを受けて、橋下知事は「公務員が発言すべきことか!」と例の調子で激怒したというのが、新聞発表などによると、神戸市は市長の意を受けて抗議しただけにすぎないという。
 双方の言い分があるのだろうが、橋下知事の「公務員が発言すべきことか」というのはどういう趣旨だろうか?神戸空港は神戸市が管轄する空港だ。それを管轄していない大阪府の知事が影響も考えずに発言すれば、抗議するのは当然だろう。市長であれ役人であれ、組織人として抗議するのは極めて当然のことであって、政治家とか役人とか何か関係あるんだろうか。地方公務員法に公務員が守るべき服務として、そんなことが定めてあるのだろうか。この知事は何かというと「役人が・・」とか、選挙で選ばれたことを根拠にして物を言うが、報道する方も「なぜ、公務員が発言すべきではないのか」ということをきちんと説明して報道してもらわないと、「公務員は・・すべきではない」ばかりになってしまう。
 その一方で、神戸市の役人が神戸市長の意を受けて、抗議をしたということであれば、これはこれで問題だ。神戸空港はいろんな問題を抱えている。それにもかかわらず、我関せずで、狭い視野だけからしか空港行政を考えていないとしたら、政治家としていかがなものか?政令指定都市の市長であるならば、神戸市に責任を持つだけでなく、関西の中の神戸、日本の中の神戸について考えて欲しいもののだが・・・。

12月4日11時58分配信 産経新聞
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、大阪府の橋下徹知事が神戸空港の活用の可能性についてふれたことに対し、神戸市の空港事業室長から知事あてに抗議電話があったことが4日、わかった。橋下知事は「市長からの抗議なら分かるが公務員が政治家に厳重抗議するのはおかしい」と怒りをあらわにした。
 府空港戦略室によると、抗議電話があったのは2日。「他の自治体が管理する空港について基地の移転先として例示した知事の発言はもってのほか、厳重に抗議する」という内容で、経緯が知事に報告された。

同じく産経新聞の配信によると、
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、大阪府の橋下徹知事が神戸空港の活用の可能性についてふれたことに対し知事あてに“抗議電話”をかけた神戸市の空港事業室長。橋下知事から怒りあらわで“やり玉”に上げられたことについて室長は4日、報道陣の取材に応じて「『矢田(立郎)市長の考えは議論の余地はないということ』、と府の担当者に伝えただけ。『もってのほか』や『厳重に抗議する』などの言葉を発した覚えはない」と述べ、困惑の表情を浮かべた。

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