2013/1/31 木曜日

出版界の掟(2)

Filed under: 未分類 — 中野雅至 @ 2:41 PM

昨日は、毎日放送の「ちちんぷいぷい」に出演しておりました。吉本の大物芸人の方に囲まれて、刺激のある一日でした。
 それはさておき、今回も出版界の掟の話の続きをしたいと思います。どこまで話しましたっけ。あんまり前後の整合性がないかもしれませんが、とにかく話を続けたいと思います。
 確か、10万部売れた本の話でした。なぜ、発売されたその日にいきなり10万部も売れるのか?本当に10万人の人がたった一日で買ったのか?いくら人気のある著者だとしても、どれだけ面白いエンターテイメントでも10万人の人が買うんだろうか?ジュンク堂や紀伊国屋で本を物色している人をたまに見るんですが、本を買うまでは本当に時間をかけますよ。
 自分自身の本が本屋で平積みされていて、一体どういう人が買ってくれるんだろうかと、何度も見に行ったことがあるんですが、実に本を物色する時間が長い。パッと買うような人はまずいない。
 表紙や題名で惹かれる。面白そう・・・となる。目次を見てみる。んんんん・・・面白そう、役立ちそう・・・と考える。中身をペラペラと見てみる。よくわからんが、読みやすそうで興味深そう・・・しかし、今月は苦しかったよな。こんなとこで800円も使うと、明日のランチをケチらないと・・・と思考するのかどうかはわかりませんが、800円を使ったいただき、本を購入してもらうためには、それはそれは大変です。
 個人的には一度でいいから、千人くらいの人がそれぞれどうやって本を購入していくのか、そういうのをドキュメントタッチにしたものをNHKくらいが作ってくれないかと期待しているところです。
 脱線しました。それにしても、紀伊国屋やジュンク堂、TSUTAYAなどいろんな大型書店があるけれど、書店数だってそんなに多くないし、働いている人の数を考えると、1日で10万人もの人が同一の本を買うんでしょうか?これこそまさにツイッターによる動員の恐ろしさなのかもしれないけど、マックス3万5千部程度の著者としては俄には信じがたい。
 一つからくりがあるとすると、それは「初版部数」。最初に出版された時の部数ですね。本は最初に出版された時のものを初版と言います。これが全部売り切れたら、また、改めて本を作る。これを重版といったり、増刷といったりします。
 重版や増刷は出版社や編集者や著者にとっては、それはそれは大事です。なぜなら、大半の本は重版しないからです。重版しないどころか、初版をすべて売り切るようなものも少なくて、大半は初版の多くが売れ残って返品されてきます。そして出版社の倉庫に積まれていくのです。(僕はそんな倉庫を見たことは実際にはないんですが、そう聞いたことがあります)
 それと10万部がどんなカラクリになっているのか?
 あー疲れた。文章チェックも出来ていない。まぁいいか。公開しよう。ブログは文章や全体構成が無茶苦茶になるが、とにかく今年は書き続けよう。
 初版と10万部のカラクリはまた後日。だいたい、想像つくと思うんですけど。

2013/1/27 日曜日

出版界の掟(1)

Filed under: 未分類 — 中野雅至 @ 4:14 PM

 今日は本の売れ行きについてお話したいと思います。どの本がどの程度売れているのか、様々な指標があります。私は自分も本を書くこともあって、いつもどの本がどれだけ売れているのかにものすごい興味があります。
 特に、10万部とかいわれると、思わず見入ったり、聞き入ったりしてしまうのです。まぁ、その理由は羨ましいとか、小市民サラリーマンでおまけに住宅ローンを抱えていることもあって、あるいは、教育費用に苦しんでいることもあって、印税がいくらかを咄嗟にはじいてしまう・・・ということもあるんですが、自分の本がそんなに売れたことがないというのが大きな理由です。
 私が書いた本の中で最も売れたのは「はめられた公務員」(光文社ペーパーバックス)で合計3万5千部でした。(だったと思います。遠い記憶で忘れてしまった)いやー、今から考えてもものすごい売れ方でしたが、上限が3万5千部なので、10万部ってどんな売れ方をするんだろう・・・・想像がつかず、それで余計に興味をもってしまうわけです。
 何でも経験して体感することは非常に重要です。成功体験だってそうでしょう。一度でも成功した経験があれば、自分に自信が持てる。それだけで後の人生が大きく違ってくる。成功している人と失敗している人を分け隔てているのは、そんな些細な経験だったりするもんです。
 さて、本の売り上げです。私がよく目にするのは新聞広告です。新聞の下段に「○氏の「・・生き抜く力」10万部突破」とかよく書いてありませんか?大抵は売れている小説であったり、新書では同じみの著者だったりしますが、そんな中には「発売即座に・・・」とか「大増刷」といった表現がでてきます。
 この表現は、少しでも本に関わった経験のある人間なら非常に疑問に思えてくるもんなんです。僕なんかはいつも気になる。んんんんん・・・あれだけ売れた僕の本でも、数ヶ月かかって3万5千部なのに、発売即座(ゼロ日)、発売されたその日に10万人近くの人が買っているのか・・・・・・
 甲子園が近い僕の場合には、巨人-阪神2連戦満員分の人間が書店に足を運んで、みんな同じ本を買うのか・・・何か不思議なマインドコントロールでも・・・と思ってしまうわけです。やはり、日本は全体主義国家なのか、恐るべき大衆民主主義社会とか派手派手しいことを想像するわけですが、これにはこれで仕掛けがどうもあるようです。
 あー、疲れた。何でも論文や書籍にして一話完結にする癖のある僕には、やっぱり、ブログは疲れてきます。
 この続きはまた後日。

2013/1/24 木曜日

出版不況は部数に表れる?

Filed under: 未分類 — 中野雅至 @ 1:00 PM

 1月に中央公論ラクレ新書から「テレビコメンテーター」を、青春出版新書から「仕事がうまく回り出す感情の片づけ方」という二冊を本を出しました。引き続き、学陽書房からも「公務員の勉強法」というような題名の本を出します。
 これだけ連続したのはかつてないことで、本を書かせてもらえる有り難みをかみしめているのですが、ここ最近は出版不況でなかなか本が売れません。
 阿川佐和子さん「聞く力」が100万部を超えたことが話題となりましたが、100万部という数字がそれだけ重くなっているということだと思います。
 給料が下がっている中で、食事さえ激安弁当に変えて削減しているわけで、本を買うのをためらうことは極めて自然なことなんでしょう。弁当代を削るかわりに本を買う人は少なくとも多数派ではないでしょう。
 ただ、本を書く身としては、やはり売りたい。それは著者も出版社も同じでしょう。もちろん、微妙な違いはあるかもしれない。著者や編集者は売りたいというよりも、読んで欲しい、影響を与えたいということかもしれない。
 そんなこともありまして、私はとにかく本のマーケティングをよくやっております。それこそ様々なことをしております。本屋に立ち寄っては、ストーカーのように自分の本を立ち読みしてくれている人の隣に寄り添うとか・・・。結局、こういう時には買ってくれないんですが・・。
 今年は少しこまめにブログを綴っていきます。 
 新年一つのテーマは「出版不況と本の売れ行きマーケティング」にしましょう。
 

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