知事の仕事の中身って…実は楽なんでしょうか?
確か、田中康夫が長野県知事時代に、民主党が政権をとったら大臣と兼務するというような話があったと記憶している。この時、どこかの県の知事は「知事は大変な仕事で兼務なんかできるか」と一喝していたと思うが、僕も新潟県庁時代に身近に知事をみていて、真面目にやれば結構しんどい仕事だなぁと思ったものだった。
ところがである。次の報道を見て驚いた。
<東国原知事>TV出演など、給与の3倍…消費は「県内で食べ物屋回り」/昨年所得公開
7月1日11時6分配信 毎日新聞
宮崎県の東国原英夫知事の08年の所得が30日、公開された。著書の印税や原稿料、講演料、テレビ出演料などの雑所得は4329万円にのぼった。一方、給与所得は1435万円だった。
知事は、本の出版数や売上冊数、テレビの出演回数などの詳細については「把握していない」とコメント。1回当たりの所得については、印税が本体価格の6~10%▽原稿料2万~3万円▽講演料数万円~数十万円▽テレビ出演料5万~15万円程度と明らかにした。08年のテレビ出演は約180回で07年より増加したという。
知事は記者団に「納税後の約8割は県内で消費している。食べもの屋を回っている」と話した。【石田宗久】
東国原知事がお笑い芸人だからダメだとか、世間をなめているとか、というよりも、こんだけテレビに出ていて、本当に知事の仕事ができるんだろうか。
もしかしたら、知事ってやりようによっては、何もしなくていいんだろうか。
「霞ヶ関解体」という抽象的的な言葉を連呼ばかりしていていないで、マスコミはそろそろ「知事の仕事って具体的に何なの?」「東国原知事は具体的にどれだけ働き、何を実現したのか?」をもう少し真面目に報道してもらえないだろうか。
そうすることで、総理候補になる価値があるのかないのか、もっと客観的な議論ができると思うんですが。