2009/8/4 火曜日

曲解される政治主導

Filed under: ニュース — 中野雅至 @ 5:01 PM

次のような記事を読み、ふと思ったことは・・・・。

橋下知事、民主・小沢氏と「霞が関解体」で会談
8月4日12時20分配信 読売新聞

大阪府の橋下徹知事は4日、民主党の小沢代表代行と大阪市内のホテルで会談し、両者が旗印に掲げる「霞が関解体」を巡って意見交換した。

橋下知事が小沢氏と会うのは初めて。橋下知事と親交のある同党の原口一博「次の内閣」総務担当が会談をセットした。

冒頭、橋下知事は「関西空港の問題で金子国土交通相は抜本的な財務構造の改善を約束してくれたのに、財務次官が『それは地方の問題』と覆す」と、現在の官僚機構のあり方に不満を示すと、小沢氏も「全然、今は政治家の権限がないからね」と苦笑した。

また同席した原口氏は「霞が関解体は革命ですから、国会だけでは出来ない」と、連携を呼びかけた。会談終了後、小沢氏は報道陣に対し、「明治以来続いてきた統治機構を抜本的に変えることで考えは一致した」と述べた。一方、橋下知事への選挙応援の要請などについては「そういう政治的な話を一切していません」とした。

最終更新:8月4日12時20分

確かに、政治家や大臣が国民から選挙で選ばれている以上、彼らの発言は重い。いや、民主主義社会のルールから言えば、公務員がそれを簡単に覆せないことは間違いない。

しかし、国会答弁などの公式答弁を除いて、実際の政策現場ではどうだろうか。空港問題だけでなく、様々な問題で一々大臣が軽く返答したことが本当に絶対的に尊重されなければいけないのだろうか?もっと現実的な言い方をすると、大臣だって自分の発言をすべて受け入れた上で、官僚が動くことを本当に望んでいるのだろうか?

例えば、関西空港の問題であれば、金子大臣はリップサービス程度で言ったのであれば、官僚が否定してくれるのを予想するか、期待した上で発言したとしても、おかしくはない。むしろ、この時の発言をそのまま事務方が実行すれば、腰を抜かすのではないだろうか。

こんなリップサービスの事例は山ほどある。言い換えれば、そこまで厳密に計算してしゃべっている閣僚などいないということだ。

また、まとまって著書などの形で出版できるなら、自分の見解をまとめたいと思うが、今の日本の地方分権って誰のためのものなんだろうか?東国原知事の態度をみてもわかるように、僕には政治家の野心の踏み台にされているようにしか見えない。

そんなことをわかって、マスコミ関係者は報道しているんだろうか。ニュースバリューがあれば何でもいいのか?

コメント (0) »

この記事にはまだコメントがついていません。

コメント RSS トラックバック URL

コメントをどうぞ

HTML convert time: 0.091 sec. Powered by WordPress ME