2013/1/27 日曜日

出版界の掟(1)

Filed under: 未分類 — 中野雅至 @ 4:14 PM

 今日は本の売れ行きについてお話したいと思います。どの本がどの程度売れているのか、様々な指標があります。私は自分も本を書くこともあって、いつもどの本がどれだけ売れているのかにものすごい興味があります。
 特に、10万部とかいわれると、思わず見入ったり、聞き入ったりしてしまうのです。まぁ、その理由は羨ましいとか、小市民サラリーマンでおまけに住宅ローンを抱えていることもあって、あるいは、教育費用に苦しんでいることもあって、印税がいくらかを咄嗟にはじいてしまう・・・ということもあるんですが、自分の本がそんなに売れたことがないというのが大きな理由です。
 私が書いた本の中で最も売れたのは「はめられた公務員」(光文社ペーパーバックス)で合計3万5千部でした。(だったと思います。遠い記憶で忘れてしまった)いやー、今から考えてもものすごい売れ方でしたが、上限が3万5千部なので、10万部ってどんな売れ方をするんだろう・・・・想像がつかず、それで余計に興味をもってしまうわけです。
 何でも経験して体感することは非常に重要です。成功体験だってそうでしょう。一度でも成功した経験があれば、自分に自信が持てる。それだけで後の人生が大きく違ってくる。成功している人と失敗している人を分け隔てているのは、そんな些細な経験だったりするもんです。
 さて、本の売り上げです。私がよく目にするのは新聞広告です。新聞の下段に「○氏の「・・生き抜く力」10万部突破」とかよく書いてありませんか?大抵は売れている小説であったり、新書では同じみの著者だったりしますが、そんな中には「発売即座に・・・」とか「大増刷」といった表現がでてきます。
 この表現は、少しでも本に関わった経験のある人間なら非常に疑問に思えてくるもんなんです。僕なんかはいつも気になる。んんんんん・・・あれだけ売れた僕の本でも、数ヶ月かかって3万5千部なのに、発売即座(ゼロ日)、発売されたその日に10万人近くの人が買っているのか・・・・・・
 甲子園が近い僕の場合には、巨人-阪神2連戦満員分の人間が書店に足を運んで、みんな同じ本を買うのか・・・何か不思議なマインドコントロールでも・・・と思ってしまうわけです。やはり、日本は全体主義国家なのか、恐るべき大衆民主主義社会とか派手派手しいことを想像するわけですが、これにはこれで仕掛けがどうもあるようです。
 あー、疲れた。何でも論文や書籍にして一話完結にする癖のある僕には、やっぱり、ブログは疲れてきます。
 この続きはまた後日。

コメント (1) »

  1. download flatsome…

    中野雅至の近未来予測研究所…

    トラックバック by download flatsome — 2020/6/1 月曜日 @ 12:16 PM

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