保守と革新
昨今の政治情勢をみていると、誰が保守で、誰が革新なのかがよくわからない時がある。昔なら、多少一般国民受けが悪くても、経済成長重視、生産者重視、伝統重視で、日米安保賛成という現実派が「保守」で、それとは逆の人が「革新」というわかりやすい区別があった。
しかし、昨今は、この軸に当てはめても、誰が保守で誰が革新なのかがわかりにくい。特に、最近のタレント候補はわかりにくい。彼らは保守なのか、革新なのか。
例えば、絶大なる支持を誇る東国原宮崎県知事は保守か革新か?
彼の発言だけを聞いていると、私には国民受けする革新とは思えない。行政を少しは勉強している痕跡があるし、発言も割合、現実的である。田中長野県知事に学んだのだろうか、議会とも上手くやっている。しかし、なぜだか、一般には革新的と受け取られれているような雰囲気がある。
どうしてなのだろうか?
おそらく、役所への悪口が一つの切り口だろう。昨今は、保守・革新を問わず、役所を仮想敵にすることで支持を得るという手法が流行しているようだ。これを使えば、誰が保守か革新かなどわからない。
もう一つは、市場原理主義もしくは構造改革派の登場だろう。これまた、既存の保守対革新では割り切れない対立軸である。
まぁ、良くも悪くも政治情勢が変化しているということだろうが、国民の目から本当の争点を隠しているような気がしないこともない。
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