2009/6/2 火曜日

その道の専門家って誰のこと?

Filed under: 未分類 — 中野雅至 @ 6:23 PM

この1月間に、雇用関連の本を2冊出版した。もう数年前になるが「格差社会の結末」という本を出したのだが、それ以来の出版である。雇用関係の勉強を怠けていたということではなく、公務員制度改革の方が忙しかったこともあって、雇用関連のオピニオンをだしそびれていたというのが正確なところだ。

そもそも厚生労働省に14年間に務めていたし、博士論文も格差是正政策の展開過程だったので、雇用政策などを地道にフォローしていたのだが、それをまとめて公表するというインセンティブがあまり沸いても来なかった。理由はいろいろあるが、厚労省の友人などの中には、組織の歯車の一員として寡黙に働きながら、その専門知識や見識はものすごい人が「ごろごろいたから」というのが主な理由だ。

それはさておき、久々に雇用関連の本を出したからだろうか、「この人もその道には少しは詳しいらしい」というようなことをブログで書く人がいる。まぁ、どう評価するかはその人の自由だが、安易に「こいつは専門家、こいつは詳しくない」と決めつける態度が大嫌い。

アカデミックな世界には特に多い。自分自身は大した論文も書いていないくせに、他人をすぐに専門家サークルからはずそうとする。しかも、大した根拠もないのに(大半は、文章の構成などのそんな話。最悪な場合は文体だけで区別する)・・・・。アメリカの大学院のように体系的なディシプリンを教えるわけもなく、教授の個人論文指導で専門家を育成する日本の文科系研究では、そんな安易に専門家かどうかのレッテルを貼るのはいい加減辞めて欲しいもんだ。

私のように独学でジグザグキャリアを積み上げた人間にとって、安易な専門家のレッテル張りは許し難いものがある。そんなことをやっているから、いつまでたっても、蛸壺型の専門家社会から抜け出せないのに・・・。

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