桝添と竹中の共通点
最近の新聞報道を見ていると、誰でも総理候補になれる気がしてくる。総理までに要する時間、費やすエネルギー、人格、見識なんどに関係なく、少しマスコミに祭り上げられれば、誰だった総理になれるかもしれない、そんな変な時代なんですね。そんな国なのに、政治的リーダーシップがああだこうだと議論しているのも何か変な違和感を感じますね。
そんな状況で、桝添厚生労働大臣が自民党総裁候補に浮上している。そこまで国民人気や親しみがあるとも思えないんだが、まぁ、国民的人気を利用しようということなんだろう。そういえば、小泉政権末期には竹中平蔵総務大臣も総理候補になっていたなと思い出してみると、学者大臣というのは今後の流行りかもしれませんね。もちろん、彼らの学者としてのキャリアや実績というものがどんなものかわかりませんが、能力はあるんでしょうな。
それよりも、彼らはタフだということが共通している。竹中大臣は悪口を今でも言われているし、彼の政策理念を好まない人も多い(私もあまり好きじゃない)が、やりきったタフさは素直にすごいと思う。桝添氏だって、厚生労働大臣という嫌なポストをこなしている。同じタレント政治家でも目立つというおいしさがある一方で、大した責任を結果を問われない知事と違うということを考えると、桝添氏もタフだと思う。マスコミの知事と厚生労働大臣に対するスタンスは全く違うと思うからだ。
何でこんなにタフなんだろうと考えると、それは飽くなき「上昇意欲」なんでしょうな。僕が役所で見たエリート官僚の多くは、みんな良い人で、目立とうともしなかったし、こんな強烈な上昇意欲はなかった。
上昇意欲を持ち続けられるって、それだけですごい力を発揮するんですな。たたき上げ政治家の執念や苦労に対して、普通の受験秀才の上昇意欲。この二つのトレンドが世襲に勝る方がまだ日本も健全な気がする。
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